マダムの大盤振る舞い

今より景気が良かった頃、大学のサークルのイケメンナンバーワンの慎吾君は、手っ取り早くお金になるから、という軽いノリでホストクラブでバイトを始めました。

それまでは、夜間、郵便局で郵便物の仕分け作業を夜通ししていたので、180度の転身、と私達の間でも評判になりました。
そんな慎吾君が、ホストクラブで働き始めて二ヶ月ほど経った頃、サークルの練習に、ピカピカの新車、しかもドイツ車で現れました。

どうしたの~!?と驚く私達に、「お金持ちのマダムに気にいられちゃってさ。いつも指名してくれんのよ。この前、何か欲しいものないかって聞かれたから、普通に車かなぁ、ちょっとそこらへんにない奴だったら最高ですよね~!なんて言ってみたんだよね。そしたらさ、次に店に来た時、ちょっと表にいらっしゃいって言われて、ついてったら、でーんとこれが横付けしてあったんだよ。キーもその場でくれてさ。マジびびったけど、有り難く頂戴したってわけ!」と慎吾君。

それから間もなくして、彼は深入りしたくない、とホストクラブを辞めたのですが、ゴージャスマダムは、さぞかしがっかりした事でしょう。

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